上士幌町の黒石平の消えた市街地について調べていたところ、ちょっとした発見をしました。最初に見つけたのが「黒石平仮乗降場」の写真。周りの地形を見ても「電力所前仮乗降場」とは違うし、黒石平駅とも違う。第一、両方とも屋根がついていたという記述はない。おかしい・・・。そしてもう一枚の写真。黒石平市街地全景を写したもの。市街地奥にSLが写っているように、すでに新線に切り替えられた後の写真ですが、手前にはまだ旧線の跡がはっきり残っています。さっそく会員の方がこの市街地に住んでいたという方のお話を伺いに行ったところ、市街地写真の四角で囲んだところに乗降場があったという史実をお聞きすることができました。私にとっては古くて新しい事実。電源開発さまのご協力と関係者の方に心よりお礼申し上げます。
ちなみに○で囲んだところは黒石小学校です。
なお、士幌線旧線は、今は国道273に姿を変えています。帯広からぬかびら源泉郷に向かう途中にある糠平発電所の入り口をちょっと過ぎたところが「仮乗降場跡」になります。ぜひお出かけください。市街地だったところには建物は何もありません。
J-POWER上士幌電力所様に感謝申し上げます!
渥美様よりコメントをいただいています。
返信削除すごい!
仮乗降場は地方の鉄道管理局が設置したもので、道路の便の悪かった北海道には特に多いものです。ゆえに、全国版の時刻表に載ることはなく、昭和30年以前の実在を示す資料を探すことはなかなか難しいです。(道内版の時刻表が存在すれば載っているかもしれません)
新線に設置されたのは「黒石平”駅”」でして、これは全国版の時刻表にも掲載される国鉄総局が設置した正規駅となります。そのため、新線の黒石平駅が初設置と通説になってますね(私もそう思っていました、駅としてはそうですし)
新線切替から、駅設置までタイムラグがあるのも興味深いです。落ち着いたら、帯広図書館の資料をさがしてみたいとおもいます。